お弁当はメッセージ。

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今日は息子の高校入学式でした。
厳かに式典が行われ、各教室でホームルームの時、
初顔合わせの担任の先生からのご挨拶がとても心に残ったのでご紹介します。
(以下、先生のお話を私がイメージとして捉えた内容です。)

ご入学おめでとう。
私から、生徒の皆さんと保護者様に2つだけおねがいがあります。

まず生徒の皆さんには 自律(自立ではなく)とポジティブに考える 2つの事。
<自律>
これからは大人の社会へ向かってより自身の考えにしたがって行動して欲しい。
自立の他者に依存せず独り立ちというイメージよりも、学校仲間家庭で支え合いつつ、自分自身で立てた目標や考えに従って自分の意思で行動して欲しい。
<ポジティブ>
この高校を第一志望でなく、嫌々の気持ちの人もいると思います。いいところもあれば、イマイチと感じることもあるかもしれません。だけど、義務教育ではなく、自分で最終的に選んだ道です。前向きに過ごして行き、自分の力で高校生活を良いものにしようとするポジティブさを身につけて欲しい。
それに、この高校には髪の色目の色様々な子がいるし、良いという概念も様々です。(ここは帰国子女も多い高校ゆえ)クラスメイトの言葉も時として嫌な思いもするだろうし、義務教育を離れ、様々な価値観も増えます。そんな時、言葉や、ネットでの文字、聞くこと見ること全てに生きづらい世界に感じてしまうことも増えるでしょう、、。そんな時こそ、視点を変えて物事をポジティブに見れる学びをしてみてください。
物事には何でも両極の面があります。ネガティブ思考にとらわれて、動けなくならずに、これから世界を視野に入れて人生を歩むには特に必要なことです。


保護者の方へは 朝を元気に送り出すとお弁当の2つのこと。
<朝を元気に>
入学して半年くらいは何かと落ち着かず、子供達も不安定になるかもしれません。
だけど朝だけは何とか学校に間に合うように、叩き起こすか何かして元気に送り出してください。
家を出て学校に着きさえすれば、後は何とかなるもんです。

<お弁当>
カフェテリア利用やコンビニ、なんでもお昼はまかなえますが、、、なんとか出来るだけお弁当をお願いしたいです。中身はなんでも構いません。
子供達は体が大きくなっても親の愛情を試しています。ある意味、お弁当は愛情のバロメーターです。
過去にこんな子がいました。
生活態度もあまりよくない。しかも毎日登校時間がバラバラ。時には2時過ぎに来て、1時間で帰る日もありました。そこで、理由を聞けば、、、ご夫婦ともに忙しく、たまにお手伝いさんが身の回りをしてくれる様な家庭。真夜中に帰って来たり、早朝に出かけたりする両親に朝は起こしてもらえない。
一人では結局起きれず、毎日起きる時間がばらばらになる。でも、どんな日でも夜中にはなかったはずのお弁当がおきれば必ず食卓に置いてある。お手伝いさんのいない時間に、、、。それは母親がどんな時間になろうとも、お弁当だけは作って朝までには用意していたから。そんな状況でも親の愛情を少しでも感じて、お弁当だけは持って出かけなきゃいけない気持ちになり、何時になろうとも、学校だけは来ていた。
高校生は身体も大きくなり、態度も悪いし、言葉数も少ない。でも、子供なりに親の愛情を期待するし、背中をちゃんと見てます。会話は減っても、お弁当のメッセージは必ず伝わります。


私が略すと言葉が足りてないかもしれないけど。。。
こんな言葉を受けて、情熱ある環境で高校生活をスタートできた我が子を親として幸せに思った日でした。
HARUTAのローファー。青春の始まりですね。
私は毎日のお弁当を頑張ります。(笑)


by motti-alegre | 2014-04-09 15:47 | 雑感