2009年 07月 13日
味
Leçon de Goût 〜味覚の授業〜
仏語で Leçon /レッスン Goût /味
フランスの公立小学校では、9歳10歳のみんなが味覚の授業を受ける。
それは、フランス伝統の味、そして、未来の子供達の食の基盤を守る為に。
味の基盤を知る事、つまり食を知る事。
食を知る事は生きる事を学ぶ事であると私は思っています。
日本でも、このフランスのカリキュラムをベースに「味覚の授業」が始まっています。
一人の母として、食に携わる者として、熱い気持が沸き起こり、指導要網を修了してきました。
「食育」という言葉が一人歩きしがちな世の中。
この授業は、食育にとどまらず、価値観、文化、未来を見続ける責任を感じる様な、私にとって重いものでした。
子供の好き嫌いの話の中で・・・
「好き嫌いがある事は普通な事。身長や体重、顔つきがみんな違うのと同じで、味覚も違うのです。
でも、嫌いな物を目の前にして、少しでも口にして飲み込んでみようとする優しさを・・・
嫌いな物を一生避けるのでは淋しい。少しずつでも受け入れる気持ちが未来を変える・・・」
これは、人間としても同じ。苦手な人だからといって避けるだけでなく、自分とは違う他者を受け入れる気持ちが少しでも持てるか否か・・・・。
学んだ事を、多くの人に、少しづつ伝えて行こうと思う。